エルゴトロンのモニターアームを型番で整理:LX・MXV・HX・TRACE の耐荷重と可動範囲

エルゴトロン(Ergotron)の LX・MXV・HX・TRACE 各シリーズの耐荷重の下限と上限、対応画面サイズ、昇降・前後の可動範囲、保証年数を、公式の製品概要 PDF の記載で並べる。LX と MXV の違いも数字で示す。

当サイトはアフィリエイト広告(楽天アフィリエイト・A8.net)を利用しています。商品リンクから購入があった場合、当サイトに報酬が支払われます。

先に結論

  • エルゴトロンのデスク用アームは、耐荷重の範囲で 4 つに分かれる。TRACE が 2.9〜9.8 kg、MXV が 3.2〜9.1 kg、LX が 3.2〜11.3 kg、HX が 9.1〜19.1 kg(いずれもシングルアーム、公式の製品概要 PDF の記載)。
  • どのシリーズにも耐荷重の下限がある。HX は 9.1 kg 未満のモニターが仕様外になる。
  • LX と MXV の違いは、耐荷重の上限(11.3 kg と 9.1 kg)、前後の可動範囲(64 cm と 56 cm)、チルトの角度(75° と 180°)、本体の重さ(MXV は製品重量 2.9 kg)。
  • 保証は LX・MXV・HX が 10 年、TRACE が 15 年。
  • 公式サイトと公式ストアに税込・税抜の価格表記はなかった(2026-09-14 確認)。販売店経由で買う製品で、価格は販売店ごとに見る。

シングルアームの公式仕様

数値は各シリーズの日本語版製品概要 PDF から転記した。天板の厚さは載っていない。どの PDF にも対応範囲の mm 表記がなかった(LX だけは別の公式資料で確認できた。後述の「LX を付けられる天板の厚さ」)。

表は 2 つに分けた。1 つ目が選ぶときに見る数字(耐荷重・前後・チルト・重量。上の結論で LX と MXV の違いとして挙げたもの)、2 つ目が残りの仕様。同じシリーズが同じ順で並んでいる。

選ぶときに見る数字

シリーズ 型番(色) 耐荷重 前後 チルト 重量
LX 45-241-026 / 224 / 45-490-216 3.2〜11.3 kg 64 cm まで 75°(上 70° / 下 5°) 梱包 4.4 kg
LX 長身ポール 45-295-026 / 45-537-216 / 224 3.2〜11.3 kg 64 cm まで 75°(上 70° / 下 5°) 梱包 5.2 kg
MXV 45-486-026 / 216 / 224 3.2〜9.1 kg 56 cm まで 180°(上 90° / 下 90°) 製品 2.9 kg(梱包 3.4 kg)
HX 45-475-026 / 216 / 224 9.1〜19.1 kg 59.4 cm まで 上 70° / 下 5° 梱包 8.3 kg
HX(HD ピボット付き) 45-647-216 / 224 9.1〜19.1 kg 記載なし 上 15° / 下 5° 梱包 7.84 kg
TRACE 45-630-216 / 224 2.9〜9.8 kg 38.1 cm まで 80° 製品 7.0 kg(梱包 8.3 kg)

対応画面・VESA・そのほかの可動域・保証

シリーズ 対応画面 VESA 昇降 パン 回転 保証
LX 34 インチまで MIS-D 100 / 75 33 cm 360° 360° 10 年
LX 長身ポール 34 インチまで MIS-D 100 / 75 33 cm 360° 360° 10 年
MXV 34 インチまで MIS-D 33 cm 180° / 360° 切替 360° 10 年
HX 49 インチまで MIS-D / E / F 29.2 cm 360° ベース 180° 10 年
HX(HD ピボット付き) ウルトラワイド湾曲(奥行 15.2〜30.4 cm、12.7〜19.1 kg) MIS-D 29.2 cm 360° ベース 180° 10 年
TRACE 21.5〜38 インチ MIS-D 75 / 100 28 cm 240° 360° 15 年

型番の末尾は色を表す。026 がアルミ色、224 がマットブラック、216 がホワイト(表の型番の対応から)。重量は PDF の表記どおり。「梱包」は箱込みの出荷重量、「製品」は本体の重量で、LX と HX は PDF に梱包重量しか書かれていなかった。

デュアルアームの公式仕様

製品 型番(色) 耐荷重 対応画面 前後 重量 保証
LX デュアル サイド・バイ・サイド 45-245-026 / 224 / 45-491-216 3.2〜9.1 kg(アーム 1 本あたり)、総重量 18.1 kg まで 27 インチまで 64 cm まで 梱包 7.85 kg 10 年
LX デュアル スタッキング 45-248-026 / 45-492-216 / 224 3.2〜9.1 kg(ノートブックトレイ利用時 1.1〜5.4 kg)、18.1 kg まで 24 インチまで 64 cm まで 梱包 7.2〜8.4 kg 10 年
LX デュアル スタッキング 長身ポール 45-549-026 / 45-509-216 / 224 アーム 2 本で 6.4〜20 kg、3 本で 9.6〜20 kg、4 本で 12.7〜20 kg 40 インチまで 64 cm まで 梱包 10.9 kg 10 年
MXV デュアル 45-496-026 / 216 / 224 3.2〜9.1 kg 24 インチまで 56 cm まで 製品 4.9 kg(梱包 6.9 kg) 10 年
HX デュアル 45-476-026 / 216 / 224 2.3〜8 kg(モニター 1 台につき) 32 インチまで 60 cm まで 梱包 12.2 kg 10 年
HX トリプルボウキット(要 HX アーム) 98-009-026 / 216 1〜4.6 kg(モニター 1 台につき) 24 インチまで 記載なし 梱包 8.7 kg 10 年
TRACE デュアル 45-631-216 / 224 3.7〜9.8 kg 21.5〜27 インチ 38.1 cm まで 製品 8.9 kg(梱包 11.6 kg) 15 年

LX デュアル サイド・バイ・サイドの耐荷重は「アーム 1 本あたり 3.2〜9.1 kg」と「総重量 18.1 kg まで」の 2 つが PDF に書かれている。1 本あたりの上限を 2 倍した値と総重量の上限が一致する構成だが、片側だけ重いモニターを載せる場合は 1 本あたりの上限 9.1 kg が先に効く。HX デュアルは軽いモニター向け。シングルの HX(9.1〜19.1 kg)と違い、1 台 2.3〜8 kg が範囲になる。

LX と MXV の違い

項目 LX MXV
耐荷重 3.2〜11.3 kg 3.2〜9.1 kg
対応画面 34 インチまで 34 インチまで
前後の可動範囲 64 cm まで 56 cm まで
チルト 75°(上 70° / 下 5°) 180°(上 90° / 下 90°)
パン 360° 180° / 360° 切替
重量 梱包 4.4 kg 製品 2.9 kg、梱包 3.4 kg
グロメットマウント アルミ色・マットブラックは標準付属、ホワイトは別売(98-034) 別売(98-110)

上限の差は 2.2 kg。9.1 kg を超えるモニターなら LX。それ以下ならどちらも仕様の範囲に入る。MXV は梱包重量で LX より 1 kg 軽い。チルトの可動域も広い。前後に伸ばせる長さは LX が 8 cm 長い。天板に穴を開けて固定するグロメット式で使うなら、LX のアルミ色とマットブラックは金具が付属し、MXV は別売の金具が要る。

耐荷重の下限を確かめる

エルゴトロンの製品概要 PDF は、すべて耐荷重を「下限〜上限」の範囲で書いている。下限を下回れば仕様外。特に HX は下限が 9.1 kg なので、自分のモニターの重量がそこに届くかを先に確かめる。モニターの重量は、メーカー仕様表の「スタンドなし」の値を使う。

計算: モニターの重さはアームの耐荷重に収まるか

アームの耐荷重(1 本あたり)

LX を付けられる天板の厚さ

製品概要 PDF には天板の厚さがないが、LX には取付方法ごとの条件を図で示した公式資料「How to Choose Your Desk Attachment」(英語 PDF)がある。資料の対象として名前が出ているのは LX Desk Mount Monitor Arm と LX Desk Dual Direct Arm の 2 つ。数値は図の表記から転記した。

取付方法 天板の厚さ そのほかの条件
標準 2 ピースデスククランプ 2.4 インチ(60 mm)未満 天板の下に空間が要る。机の後ろからも横からも差し込める
グロメットマウント 2.25 インチ(57 mm)未満 天板に直径 8〜51 mm の穴が要る

図には上限だけが書かれていて、下限の記載はない。資料にはほかに、オフィス家具向けの別売 C クランプ(下付け・上付け)の条件も載っている。MXV・HX・TRACE の天板の厚さは、この資料からは分からない。

価格について

この記事では価格を扱わない。公式サイト(ergotron.com)の日本語ページ・英語ページと公式ストアに、税込・税抜を明記した価格が見つからなかったからだ。英語版には販売店一覧への案内がある。日本語の販売店一覧ページは取得できなかった(HTTP 403)。価格は販売店の表示で見る。

公式の選び方ツール

公式サイトには「マウントファインダー」というツールのページがある。本体は JavaScript で動的に読み込まれ、静的な取得では入力項目や計算式を確認できなかった。メニューからは「梱包重量計算」「梱包時間計算」「梱包資材削減量計算」という名称も確認できた。中身はどれも未確認。

数字で決める順番

  1. モニターの重量(スタンドなし)を調べる。下限〜上限に入るシリーズだけ残す。9.1 kg 超なら LX か HX、それ以下なら TRACE・MXV・LX。
  2. 画面サイズを照らす。34 インチ超なら HX、38 インチまでなら TRACE も候補。
  3. 前後にどれだけ引き出したいかで LX(64 cm)と MXV(56 cm)、TRACE(38.1 cm)を分ける。
  4. 2 台載せるなら、デュアルの対応画面(サイド・バイ・サイド 27 インチまで、スタッキング 24 インチまで)を確かめる。
  5. LX をクランプで付けるなら、天板の厚さが 60 mm 未満かを測る。

未確認の項目

  • 全製品の公式価格(公式サイト・公式ストアに表記なし)。
  • MXV・HX・TRACE のクランプが対応する天板の厚さ(mm)。各 PDF に「標準 2 ピースデスククランプ」の記載はあるが数値がない。LX は取付方法の公式資料で確認した(上の「LX を付けられる天板の厚さ」)。
  • Neo-Flex LCD デスクスタンド(33-294)の耐荷重・対応画面・可動角度(製品概要 PDF が見つからず、製品ページは JavaScript 描画で仕様表を取得できなかった。昇降 130 mm と保証 3 年のみ確認)。
  • HD ピボット付き HX と HX トリプルボウキットの前後可動範囲。
  • LX 系のチルト表記は、PDF で「75°」と「上 70° / 下 5°」が並んで書かれており、この記事はその並記をそのまま載せた。
  • Amazon ベーシックのモニターアームとエルゴトロンの関係(Amazon のページが取得できず未確認)。

出典