ペンタブ(板タブ)と液タブの違いを数字で比べる:描画範囲・重さ・電源・価格

当サイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・A8.net など)を利用しています。

公開:

先に結論

この記事は各社の公式ストアと公式サイトに書かれた仕様と価格だけで比べる。使い心地の感想は書かない。

メーカーの定義

ワコムの公式ストアには、2 つの違いを説明するページがある。要点は次の 2 行。

同じページは、選ぶときに見る要素として描画エリアの大きさ、筆圧レベル、角度調整機能、解像度を挙げている。XPPen と Huion の公式サイトには、2 つを並べて説明する専用ページは見つからなかった(2026-09-14 時点)。

公式仕様で比べる

価格は各社公式ストアの表示(2026-09-14 確認)。ワコムは税込表示。XPPen と Huion の公式ストアは確認時にセール表示が出ていたため、取り消し線の付いていた側の金額を載せている。Huion のストアには税込か税抜かの表記がない。購入前に現在の表示を見直してほしい。

板タブ

機種(型番)読取範囲筆圧傾き検知接続 / 別電源重量税込価格
Wacom Intuos Small(CTL-4100/K2)152×95 mm4096仕様に記載なしUSB / 不要230 g9,680 円
Wacom Intuos Medium(CTL-6100/K2)216×135 mm4096仕様に記載なしUSB / 不要390 g11,880 円
XPPen Deco L(IT1060)254×152.4 mm819260°USB-C / 不要約 460 g14,980 円
Huion Inspiroy 2 M(H951P)221×138 mm8192±60°USB-C / 不要420 g9,999 円(税込か税抜かの表記なし)

液タブ

機種(型番)画面解像度筆圧傾き検知接続 / 別電源重量税込価格
Wacom One 14(DTC141W0)14.0 型、309×174 mm1920×10804096±60USB-C 1 本(DisplayPort Alt Mode)/ 不要750 g39,800 円
XPPen Artist 13セカンド(CD130FH)13.3 型1920×10808192±60°USB-C(DisplayPort Alt Mode)または HDMI+USB-A / 要(DC 5V)約 1.02 kg39,980 円
Huion Kamvas 13(Gen 3)(GS1333)13.3 型1920×108016384±60°3-in-1 USB-C とフル機能 USB-C / 要(AC アダプタ)865 g39,980 円(スタンドなし)
XPPen Artist Pro 14(Gen 2)(MD140FH)14 型1920×12001638460°フル機能 USB-C と 3-in-1 USB-C / 要(AC アダプタ)仕様に記載なし53,820 円

型番で検索して来た人向けの補足。Wacom One 12(DTC121)と Wacom One 13 touch(DTH134)は、2026-09-14 時点でワコムの日本公式ストアに現行の商品ページがない。該当 URL は Wacom One 14 のページへ転送されるか 404 になる。Wacom One ファミリーの一覧には Wacom One 13(DTC133W0D、税込 42,900 円)が載っている。XPPen の公式ストアには、同じ日に「新発売」表示の Artist 12 3rd(11.9 型、264×149 mm、筆圧 16384、USB-C 1 本、通常 34,980 円)と Artist 16 3rd(15.4 型、342×193 mm、筆圧 16384、1,355 g、通常 49,980 円)も載っていた。表の Artist 13セカンドはその 1 つ前の世代にあたる。

違い 1: 描く面の大きさと縮尺

板タブは、読取範囲の小さな面をモニター全体に対応させて使う。ペンを動かした距離は、モニター上ではその縮尺ぶん大きく動く。

24 型(16:9)モニターの表示面は約 531×299 mm。これに対する各機種の横方向の縮尺は次のとおり。

機種読取範囲の横幅24 型に対する縮尺ペンを 1 cm 動かすと画面では
Intuos Small152 mm1/3.5約 3.5 cm
Intuos Medium216 mm1/2.5約 2.5 cm
Inspiroy 2 M221 mm1/2.4約 2.4 cm
Deco L254 mm1/2.1約 2.1 cm
液タブ(画面に直接描く)画面幅そのもの1/11 cm

面積で見ると、Intuos Small(144 cm²)に対して Wacom One 14 の画面(538 cm²)は 3.7 倍、XPPen Artist 13セカンド(485 cm²)は 3.4 倍ある。液タブは板タブより「大きい面で描く」道具でもある。

手元のモニターと板タブで縮尺を出すには、下の計算を使う。

計算: 板タブはモニターの何分の1で描くのか

違い 2: 重さと電源

板タブは 230〜460 g で、USB ケーブル 1 本(バスパワー)で動く。別電源は要らない。

液タブは 750 g〜1.02 kg で、給電と映像の 2 つを通す必要がある。ここが機種で分かれる。

USB-C 1 本で済ませるには、パソコン側の USB-C 端子が DisplayPort Alt Mode(映像出力)に対応している必要がある。対応していないパソコンでは HDMI 経由の接続になり、ケーブルが 2〜3 本に増える。買う前にパソコンの仕様表で USB-C 端子の映像出力の有無を確かめておくと、接続で止まらない。

違い 3: 価格と付属ソフト

入口の税込価格は、板タブが 9,680〜14,980 円、液タブが 39,800〜53,820 円。同じ「入門」の位置づけでも約 3 万円の開きがある。

付属ソフトも差がある。Wacom Intuos Small と Medium には CLIP STUDIO PAINT PRO の 2 年ライセンスが付く。Wacom One 14 に付くのは同じソフトの 3 か月ライセンス。CLIP STUDIO PAINT PRO の 12 か月ライセンスは公式で 3,000 円なので、2 年分は 6,000 円相当、3 か月分は 750 円相当と見積もれる。XPPen と Huion の付属は openCanvas などで、CLIP STUDIO PAINT の付属は公式ページに書かれていない。

数字で決める順番

  1. パソコンの映像出力を確認する。USB-C(DisplayPort Alt Mode)か HDMI が空いていなければ、液タブは繋げない。
  2. 机の空きを測る。液タブは本体寸法が 378×225 mm(Artist 13セカンド)や 361×203 mm(Kamvas 13 Gen 3)あり、キーボードと並べて置く場所が要る。板タブは読取範囲が 152×95〜254×152 mm で、キーボードの手前や横に収まる。
  3. 予算の差 3 万円をどう使うか決める。板タブにして差額で CLIP STUDIO PAINT PRO の無期限版(公式 6,900 円、Windows / macOS)を買っても、液タブ 1 台より安い。

未確認の項目

出典